2006/08/24//Thu.
四人の青年が居た。彼らは術者だった。
上から下まで黒い衣服に包まれていた。
幼い女の子が亡くなる事件が多発している小学校に
調査に行く事になった。
小学校のプールの傍らには古い祠があった。
その祠には神様が居たが、実はその神様は命を殺ぐ為に生まれた。
それを知らない子どもたちは、些細な喧嘩をした相手を
「神様、○○ちゃんを消してください」
と、神様に御願いしていた。
神様は願いを聞き入れ、相手の子は神様に命を持って行かれた。
青年の一人はプールの中に引きずり込まれた。
水の中で、神様と話しをする。
そして、神様が生まれた理由を知る。
本来は子どもを守る為に、悪しきものを殺ぐ役目であったのに
今は守るべきものを殺めている自分の存在は如何なるものか。
神様の存在の意義を問われ、青年は答えることが出来なかった。
神様は悲しそうだった。
仲間に助けられ、プールから上がる。
暗転。
体育館に沢山の子どもたちが整列し、座っている。
それを入り口近くで見守る術者たち。
不意に、年長の青年が、隣の幼い面影を残した青年の前髪を掻き上げる。
口元には微かに嘲弄を含んだ涼やかな笑みが浮かんでいる。
「何だよ!」と言いながら、お返しに彼のしなやかな黒髪をグシャグシャに乱してやる。
幼い面影を残した青年は、隣の年長の青年に淡い気持ちを抱いていた。
が、その気持ちは自分の中に押し殺していた。
彼もそれを知ってか知らずか、時折こうしてふざけて
幼い面影を残した青年に絡んでくる。
幼い面影を残した青年はそれが厭では無かった。
むしろ、密かな倖せに感じていた。
今の関係が崩れないのであれば、離れることがないのなら
彼がこうして触れてくれるのなら
それ以上は望まないだろう。
暗転。
舞台は屋外。
街には大雨が降っていた。
沢山の瓦礫。黒煙。崩壊した建物。赤い炎。
人々は災害から逃れていた。
私は小さな女の子で、家族と数人の親戚と逃げていた。
車に逃げ込む。
車の窓越しに鈍色の空を見上げる。
曇天を縫って、青い龍みたいな雷が七匹、雷鳴と共に街の上空を駆け抜けていく。
白い閃光の回りに、青白い光りがまとわり弾ける。
疾駆していく龍は地面にぶつかり、弾けて大量の雨となった。
それは、水風船が割れるみたいに。